三浦綾子文学 データベース
歩きながら恵理子は、切れ長な黒目勝ちの目を上げて、行く手の畔に立つ数本のイタリヤポプラを見た。道の上に大きく枝を張り出したポプラの新芽が、けぶるように美しい。
三浦綾子『果て遠き丘』「春の日 一」 『果て遠き丘』小学館電子全集
オーディオライブラリー『果て遠き丘』朗読:七瀬真結