びっくりぎょう天、ハチごはん  日下晴斗

「えっ、ハチを食べるの。」
ぼくはおどろいて、この本にきょう味がわきました。本を開くと、ハチの巣の探し方やハチを育てて食べるまでのことが詳しくしょうかいされていました。
一番おどろいたところは、小さな女の子がハチをおいしそうに食べている場面です。本の中では、ハチの子のかんろ煮や、たきこみご飯、ハチの子をすりつぶしミソとまぜた五平もちなどたくさんのハチ料理が説明されています。夕食の場面でも、肉料理やサラダなどがある中で、ハチの子のかんろ煮が一番人気でした。子供たちはハチの子のかんろ煮が回ってくるのが待ちきれない様子で、ごはんの上にのせてもらうとおいしそうに食べていました。ぼくは虫は食べ物じゃないと思っていたのでおどろきました。

また、ハチをつかまえるためのエサやハチの巣を育てるための道具についても詳しく説明されています。
まずは、巣を案内してくれるハチをおびきよせるためのエサについてです。ぼくの家の庭にさいている花にも小さいハチがよってきます。その様子から、花のみつのような甘いものを好むと思っていました。しかし、この本に出てくるハチのエサはイカや魚、カエルの肉でした。甘くないものも食べることに気付き、大変おどろきました。
次に、つかまえたハチを育てるための小箱という道具についてです。見つけたハチの巣のサイズに合わせて、使用する小箱の大きさが変わります。またハチのサイズに合わせた出入口を設置することで、他のハチの侵入を防ぐための工夫がこらされています。小箱の底は紙でできていて、ハチの巣は紙を破いて成長し、その下の空間に広がっていくそうで、
「小箱はハチにとって、ストレスがなく快適に住むことのできるセキュリティ万全な高級ホテルだなぁ。」
と、感心しました。

この本を読んでぼくは、虫料理に挑戦してみたいと思いました。ぼくの地域にも「イナゴ」というバッタの一種をつくだ煮にして食べる文化があります。イナゴは緑色で黒いも様があり、田んぼをぴょんぴょん飛び回っています。ぼくは、イナゴは、つかまえて遊ぶだけで、食べるものではないと思っていたので、おばあちゃんの家でイナゴのつくだ煮が出されても、食べる勇気がありませんでした。この本に出てきた子供はハチをおいしそうに食べていたので、イナゴもきっとおいしいと思います。
日本の他の地域でも、ハチの他にクジラやイルカなどを食べる地域があります。ぼくたちにとってはおどろきの食材でも、その地域の人にとってはふ通のことで、大切な食文化だと思います。ぼくは、これからもこうした食文化がなくならないよう応えんしたいと思います。

日下晴斗(角田市立北郷小学校4年)上富良野町賞
三浦綾子記念文学館 第21回三浦綾子作文賞 2019(平成31)年

第22回三浦綾子作文賞 募集

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