三浦綾子読書会 三浦綾子文学特別講演会


*読書会講師養成講座が開催された、美瑛・薫風舎からの風景

4月24日、綾子さんの誕生日の一日前に、三浦綾子読書会主催の特別講演会が開催されました。
読書会の講演会といえば、読書会代表であり文学館特別研究員をしてくださっている森下辰衛先生の講演ですが、今回は新しい語り手による、新しい三浦綾子!
4月22日(月)から二泊三日の読書会講師養成講座が美瑛の薫風舎で開催されました。これは、受講生が三浦綾子の作品について45分の講演を発表し、受講生・聴講生で批評し合うというものです。受講生全員が発表した後、講座に参加した受講生と聴講生で投票により文学館での講演会講師を2名選出します。私は昨年に引き続き受講したのですが、それぞれの綾子さんへの情熱を感じることができて幸せなひとときでした。聴講生の皆様は7人の講演を聞いて批評するという、ハードな二日間だったと思いますが、毎回的確なコメントをしてくださり、私達受講生はとても励みになりました。
投票の結果、圧倒的な支持を得て、三浦文学案内人の近藤弘子さんと、東京・成蹊中学校の国語教諭の濱村愛さんが選ばれました。お二人とも、題材は『泥流地帯』ですが、お二人の視点が全く異なるので、講演を聴く私達にとっては、どちらも「もう一度文学館で聴きたい!」と思う講演だったのです。
会場には、受講生・聴講生をはじめ、旭川市内のお客様から道外の方まで、あわせて35名の方がいらっしゃいました。


*近藤弘子先生

講座の時より緊張した面持ちで近藤弘子先生の講演が始まりました!
タイトルは「40年前、泥流地帯にまかれた種」。
近藤さんが『泥流地帯』と出会った時のこと、三浦文学案内人講座を受講した頃のことから現在に至るまで、近藤さんの「苦難」とそれを乗り越えた日々が、『泥流地帯』『続泥流地帯』の登場人物たちの生き方にぴったりと重なっていて、私達の心に真っ直ぐに響きます。案内人をされている時の近藤さんの優しさはここにあるのだなあと改めて思います。


*濱村愛先生

続いて、こちらも緊張したご様子の濱村愛先生。タイトルは、「叱られても、いいことはするもんだ」。濱村さんはご自身の学校での生徒さんたちとのエピソードを交えながら、『泥流地帯』で描かれる子供たちの心に響くまっすぐな姿勢を語ってくださいました。講座で発表された時は、全員が「濱村先生に習いたい!」と批評で述べたほどでしたが、講演会をお聞きになった方もそう感じられたのではないでしょうか。


*森下辰衛先生

最後に、森下先生が「短歌で読む三浦光世さんのこころ」と題して、三浦光世さんの短歌についてミニ講演をしてくださいました。2階の企画展「愛の短歌・夫婦生活40年 光世のまなざし、綾子の横顔」で紹介している短歌にも触れてくださいましたので、お客様は光世さんの短歌により親しみを持ってくださったのではと思います。

近藤弘子先生、濱村愛先生、初めての三浦綾子の作品を語る講演、本当にありがとうございました!