1929(昭和4)年4月1日:綾子、旭川市立大成尋常高等小学校入学

1929年4月1日(昭和4年4月1日) 7歳
旭川市立大成尋常高等小学校入学。母が縫ってくれたモスリンの着物と、同じくモスリンで作った被布を着て、母に手を引かれて学校に行く。担任は、渡辺みさを教諭(数えで24歳)。女生徒ばかりが60人ほどいる1年6組に所属。綾子の席は一列目の後ろから二番目で、座席は生年月日順だった。綾子の後ろには祖母の家のすぐそばに住んでいて顔見知りの少女で、4月11日生まれの三輪昌子、隣の席には4月20日生まれの石原寿みが座っており、石原寿みの隣りには4月3日生まれの木戸という少女がいた。母は「綾子は自分で自分の席をすぐに見つけて座ったのよ」と幾日も同じことを言って自慢するが、綾子は姉から前日に座席を聞いていたことを母にうまく伝えられず、黙ったままになったことに対し、後ろめたさを覚える。この後ろめたさは後述する宿題の件と共にいつまでも忘れることができなかった。(『草のうた』参照)。

『草のうた』文庫本

『草のうた』小学館電子全集

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