三浦文学でフットパス1日目 「泥流地帯の道」1

8月26日(土)・27日(日)に「三浦文学でフットパス」が開催されました!

旭川駅に集合した時は土砂降りでしたが、「きっと晴れる!」という思いが届いたのか、道中で少しずつ雨が上がって、上富良野に到着した時は秋の空が広がり、まさにフットパス日和。

2年前、フットパス(「歩くことを楽しむための道」という意味でイギリスを発祥とする)のガイドをされているNPO法人野山人さんが、「大正15年の十勝岳噴火の際に泥流が通った道を歩きながら綾子さんの『泥流地帯』に触れてくださっている」ことを知りました。そこから「三浦文学でフットパス」事業が始まり、昨年初めて上富良野の「泥流地帯の道」、和寒の「塩狩峠の道」、旭川の「氷点の道」それぞれのフットパスを開催しました。今まで文学館で企画してきた「文学散歩」とは異なり、6kmや8kmと長い距離を歩き、その道のりも楽しもう、というものです。

*三浦文学の「文学散歩」とは……三浦文学で描かれている場所や三浦綾子自身にゆかりのある場所(例えば『氷点』の見本林、『泥流地帯』の上富良野、『ひつじが丘』の函館)にバスなどでご案内すること。車内はもちろん、その場所でも作品の世界観に浸れるガイドがある。

企画を進めていく中でフットパスの活動をされている方や「歩く」ことに興味がある方が多くいることを知り、「三浦文学のことは知らないけれど歩くのは好き」という方にも気軽に参加してもらって、「綾子さんのことを一つでも知ってほしい」という思いで今年も企画しました。今年は3つの道を1泊2日で歩くことにし、「フットパスを行う場所までバスでお連れする」という「文学散歩」の要素も加わりました。

文学館とこうして一緒に事業を行うのは2回目ということもあって、ガイドを務める野山人の佐川さん、井上さんにも熱が入ります。

<日新小学校跡>*『泥流地帯』では「日進」と表記。水音が聴こえてくる静かな場所。

<記念碑駐車場公園>*『泥流地帯』主人公の石村家があったと想定される場所。

要所要所に小道具を準備しておいてくださって、お客様も興味津々。先回りして準備してくださった野山人の皆様、ありがとうございます!

<泥流が流れた後の土の説明に皆様興味津々>*井上さんはさらに、土によって発芽はどう変化するかの実験もされていました!

<恐る恐る、硫黄の匂いがする泥流の土の匂いを嗅いでみます>

「泥流地帯の道」は泥流が流れた道ですので、道端には復興の際によけた石・岩もたくさんありました。『続泥流地帯』の拓一と耕作のやりとりを思い出しながら歩みを続けました。