2017文学講座~その時、綾子が選んだ道~ 第1回

短歌から読み解く、三浦綾子の『道ありき』

5月10日(木)14:00~、文学講座第1回目が開かれました。講師は田中綾館長。札幌や東京など遠くから来られた方もたくさんいらっしゃいました。ありがとうございます!映像が見づらかった方、大変申し訳ありませんでした。

三浦綾子の自伝小説『道ありき』には彼女が詠んだたくさんの短歌が出てきます。講座では短歌の説明にとどまらず、綾子の作家としての手法も紹介がありました。例えば、幼馴染の前川正氏が亡くなって「わたしは次々と彼への想いを歌に詠んで、アララギその他に発表して行った」という場面は、見開きにその歌があふれ印象的ですが、その短歌の順番も単純に「詠んだ年代順(発表順)ではなく意図的に短歌を並べている」というわけです。そう言われて改めて読み見直すとまた違った味わいがありますね。

 

館長は「私の語り口は眠気を誘います……」と公言していますが、真相はいかに?講座の動画をアップしましたので、こちらでご確認くださいませ。

次回は7月13日(木)14:00~。講師は長崎の活水女子大学教授の上出恵子先生で「明智光秀の娘・細川ガラシャの道ありき」についてです。雑誌「主婦の友」の社長に「今度はガラシャの道ありきを」と言われて綾子が取り組んだ初の歴史小説。綾子が描いたガラシャの人生は?

次回もお楽しみに!

コラボレーション展 映画「母 小林多喜二の母の物語」に寄せて

映画「母 小林多喜二の母の物語」を制作された現代ぷろだくしょんの皆様にご協力を頂き、映画のシーンやオフショットの写真をたくさん頂きました。三浦綾子『母』の言葉と共に映画を振り返ると、俳優さんたちの熱い声が聴こえてくるようです。

展示ケースでは本番まで何回か書き直した台本をご紹介しています。読み比べると、盛り込まれたり涙をのんで削られたりといった映画の制作過程が伝わります。山田火砂子監督にお願いして、愛用の椅子とメガホンもお借りしました!

また、原作『母』の三浦綾子直筆の創作ノートや、口述筆記で光世さんが書きとった原稿も展示しています。当時の綾子さんはパーキンソン病を患いながら『銃口』を小学館の雑誌「本の窓」に連載中でした。その中で書下ろしの小説として角川書店から出版されたのが『母』です。晩年の綾子さんが「伝えたい」想い一心で書いた文字をぜひその目で確認してくださいね。

■コラボレーション展 映画「母 小林多喜二の母の物語」に寄せて

期間:2017年4月8日(土)~10月29日(日)

場所:三浦綾子記念文学館 2階回廊

 

春のおもしろ企画展 三浦綾子が愛した食・三浦文学で孫育て

2階第4展示室で、「春のおもしろ企画展 三浦綾子が愛した食・三浦文学で孫育て」が始まりました!

お気軽に肩ひじ張らずご覧頂ける展示です。三浦文学に登場する“食”のことや、三浦綾子が語った教育についての言葉などをご紹介します。また展示期間中に関連イベントをおこないますので、こちらもぜひご予定くださいね。

●4月26日(水)14:00

講師:江刺誠治氏(シニア野菜ソムリエ)

野菜の話

●4月28日(金)14:00

講師:中村剛氏(フリーライター)

ジャガイモの話

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●春のおもしろ企画展 三浦綾子が愛した食・三浦文学で孫育て

展示期間:4月1日(土)~5月28日(日)

開館時間:9:00~17:00

※期間中、月曜休館(月曜祝日の場合は翌日)